月額料金が安いことから利用している人も増えている格安スマホ。
気になっていても、契約がオンラインだったり、料金プランがよくわからなかったり、格安スマホは通信速度が遅いって話を聞いていたりとなかなか格安スマホに踏み切れない・・・という方もいるのではないでしょうか。
ですが、毎月のスマホ代が半額以下になるかも・・・って考えると興味を持ちますよね!
そこで、今回は格安スマホに変更する前に知っておきたい、格安スマホのデメリットと確認しておくポイントについて紹介していきます!
格安スマホとは?MVNOとキャリアの違いについて
格安スマホという言い方は2種類あります。
中国製のスマホなどスマホ自体が安い「格安スマホ」と基本月額料金が安い「格安スマホ」。
本記事では、後者の基本月額料金が安い「格安スマホ」について解説しています。
まず、ソフトバンク回線を利用している、大手キャリア(SoftBank)、サブブランド(Y!mobile)、大手キャリアのオンラインプラン(LINMO)、MVNO(mineo、nuroモバイル)の料金の違いをわかりやすく表にまとめました。
家族割などを利用すると表に記載している料金よりは安くなりますが、複雑でややこしくなってしまうため、単純に基本料金を記載しています。
会社名 | 1GB | 3GB | 5GB | 10GB | 20GB |
SoftBank | 2,178円 | 4,378円 | ー | ー | 7,238円(無制限) |
Y!mobile | ー | 2,178円 | ー | 3,278円(15GB) | 4,158円(25GB) |
LINEMO | ー | 990円 | ー | ー | 2,728円 |
mineo | 1,298円 | ー | 1,518円 | 1,958円 | 2,178円 |
nuroモバイル | ー | 792円 | 990円 | 1,485円 | 2,699円 |
それぞれプランが全く同じというものがないため、単純に比較するのは難しいですが、MVNOは料金プランが多く、安い、大手キャリアのオンラインプランのLINEMOはプランによってはMVNOと変わらない価格帯、サブブランドのY!mobileはSoftBankよりも安いが、MVNOよりは高いことがわかります。
大手キャリアについて
docomoやau、SoftBank、楽天モバイルは大手キャリアと呼ばれ、通信設備を自社で持っています。
そのため、安定した通信速度で快適に利用することができます。
また全国に店舗も多くあるため、サポート体制も充実しています。
MVNOについて
格安スマホは「MVNO(仮想移動体通信事業者)」とも呼ばれています。
MVNOは自前で通信設備を持っていないため、大手キャリアから回線を借りています。
通信設備を持っていないため、通信設備を作る初期投資やメンテナンス費用がかからないことから、安く利用することができます。
しかし、回線を借りていることから、通信量が集中しやすい昼の時間帯や夜の時間帯は通信速度が不安定になりやすいです。
また、店舗がないMVNOも多く、オンラインでのサポートがメインの点も料金を安く利用できる仕組みです。
キャリアのオンライン料金プラン・サブブランドについて
少しややこしいのが大手キャリアのサブブランド、オンライン料金プラン(キャリアの新料金プラン)と言われているブランドです。
わかりやすく表にまとめました。
大手キャリア | サブブランド | オンライン | |
NTTドコモ | docomo | ー | ahamo |
KDDI | au | UQモバイル | povo |
ソフトバンク | SoftBank | Y!mobile | LINEMO |
UQモバイル、Y!mobileといったサブブランドは大手キャリアのグループ会社などが運営する低価格帯のブランドです。
店頭でのサポートが充実しており、さらに大手キャリアよりも月額料金が安いといったメリットがあります。
ahamoやpovo、LINEMOといったオンラインプランは店頭で契約することができません。
ネットでしか契約することができませんが、サブブランドよりも安いです。
サブブランドもオンラインプランもMVNOのように大手キャリアから通信設備を借りているのではなく、キャリアの電波を共通で使うことができます。
そのため、繋がりやすさも料金も大手キャリアとMVNOの中間の位置付けと覚えておくと良いでしょう。
格安スマホのデメリット
格安スマホと大手キャリアの違いはわかっても、実際に何が違うのか気になりますよね。
そこで、大手キャリアから格安スマホに変える時に気になる、格安スマホのデメリットをまとめました。
デメリット1.通信速度が不安定
格安スマホの悪い評判の多くは通信速度の遅さを指摘している方が多いです。
やはり、通信が混み合う昼間や災害の後はなかなか繋がらないということがあります。
昨夜の停電で自宅のWi-Fiが使えず、モバイル通信が集中してたと思います。その中で会社携帯のauは遅いながらも繋がっていました。一方で僕が個人で使っている楽天とmineoはほぼ繋がらず。緊急時に繋がるのはやっぱ3大キャリアなのかなーとしみじみ。
— やすけ@40代×投資×IT×会社員 (@yasukecom) March 17, 2022
楽天モバイルって3G並に遅いよな
マジで変えたい— は・す・は・す ® 米林檎 (@hassun_gadget) March 17, 2022
イオンモバイルとてつとなく遅いんだけどなんなんや…
最高でも1.6Mbpsしか出ない
平均500Kbpsとかなんだけどどうした… pic.twitter.com/fQV0pKlH0f— Windroid7 (@Windroid7) March 17, 2022
楽天モバイルは自前で通信設備を持っている大手キャリアではありますが、まだ楽天回線エリアは狭く、地下やマンションの高層階では繋がりにくい可能性が十分あるため、通信速度を重視したい方には格安スマホ同様、楽天モバイルもあまりおすすめできません。
docomoやau、SoftBankの大手キャリアではなくても、大手キャリアのサブブランドやオンラインプランであれば、大手キャリアの電波を共通で使っており比較的安定した通信速度なので、そちらを検討してみると良いでしょう。
デメリット2.キャリアメールが使えない
大手キャリアだと@docomo.ne.jp、@au.com、@softbank.ne.jpといったキャリアメールを利用することができます。
しかし多くの格安スマホではキャリアメールが使えない会社も多いです。
最近ではLINEやチャットアプリを利用することも多くなりましたが、キャリアメールを利用していた方はデメリットです。
キャリアメールの持ち出しを利用するか、独自のメールアドレスを利用することができる格安スマホを利用することをおすすめします。
独自のメールアドレスがある格安スマホ
・Y!mobile
・UQモバイル
・BIGLOBEモバイル
デメリット3.LINEのID検索ができない
年齢確認ができないとLINEのID検索はできません。
年齢確認は大手キャリアとの連携で行われるため、格安スマホの多くはID検索をすることができません。
ID検索ではなく「QRコード」「友だちから紹介」でも友だち追加をすることができますが、ID検索を行いたい方は年齢確認が可能な格安スマホを選びましょう。
年齢確認ができる格安スマホ
・Y!mobile
・LINEMO
・IIJmio
・mineo
・イオンモバイル
・UQモバイル
・ahamo
もし大手キャリアからの乗り換えですでに年齢認証が済んでいる場合は、ID検索ができない格安スマホでも引き続きID検索を行うことができます。
デメリット4.キャリア決済ができない
格安スマホはdocomo払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いといったキャリア決済ができないものが多いです。
アプリやゲーム、音楽などのコンテンツを利用する際にキャリア決済のみのコンテンツもあるので、事前に利用したい有料コンテンツがある方は決済方法を確認しておく必要があります。
キャリア決済可能な格安スマホ
Y!mobile:GooglePlay、App Store、ショッピングサイト
UQモバイル:GooglePlay、App Store、ショッピングサイト
楽天モバイル:GooglePlay
mineo:GooglePlay
iPhoneを利用している方は、キャリア決済できるのはY!mobileかUQモバイルのみですので要注意です!
デメリット5.取り扱っている端末が少ない
大手キャリアの場合は乗り換えと一緒にスマホ端末も一緒に購入する方も多いです。
スマホの寿命は2年くらいと言われているので、契約期間が終わるタイミングで新しいスマホを選ぶことを楽しみにしている方も多いはず。
しかし、格安スマホはSIMカードのみの販売という会社だったり、同時購入することができるスマホの種類が少なかったりします。
ただし、大手キャリアで端末とのセット購入よりも端末は別に購入して、格安SIMを契約した方が安くなる可能性もありますので、併せて検討してみると良いかもしれません。
デメリット6.初期設定を自分で行わなければならない
店舗で初期設定をしてもらうことができる大手キャリアと違い、格安スマホは契約するとマニュアルとSIMカードが送られてきます。
マニュアルに詳しく記載されているので、スマホの設定ができる方であれば、苦労せずに設定することができますが、スマホがあまり得意ではない方はハードルが高く感じてしまうかもしれません。
店舗がある格安スマホ会社を契約して、店舗で設定をしてもらえば安心です。
デメリット7.店舗がなく、オンラインサービスのみ
今まで店頭で契約を行なっていた方の一番のハードルが格安スマホ会社の多くは契約がオンラインのみということではないでしょうか。
格安スマホはたくさんの種類があるので、どの会社のどのプランがいいのかわからなかったり、購入後のアフターサービスを店舗で受けることができないということに不安を感じますよね。
しかし、格安スマホでも店頭で申し込めるものもあるので、不安がある方は店頭で申し込みができる会社から選ぶのがおすすめです!
もちろん、店舗がなくても電話やチャットでサポートをしている会社が多いので、店舗に行かなくてもよかったり、比較的すぐに連絡をもらえるので、意外と不便を感じず使用することもできます!
デメリット8.通話料金が高くなる
かけ放題のプランがない格安スマホも多いため、よく電話を利用していた方は料金に驚いてしまうことがあります。
元々かけ放題のプランを利用していた方は格安スマホのプランに「かけ放題」があるか、格安スマホの会社が通話アプリを提供しているかなども確認すると料金を抑えることができます。
5分まで無料:ahamo
料金プランに通話分が含まれている:日本通信
すでにプランに通話料も含まれている格安スマホ会社を選べば通話が多い方でも問題なく利用できます!
また、オプションで「かけ放題」が用意されている格安スマホもあるので、よく電話する方は通話プランもよく比較して検討しましょう。
デメリット9.クレジットカード決済のみの対応
クレジットカードの支払いしか対応していない格安スマホ会社も多くあります。
そのため、クレジットカードを持っていない方や未成年の方、現金主義の方はデメリットになるでしょう。
口座振替にすることができる格安スマホもあるので、クレジットカードを持っていない方は要チェックです!
口座振替にできる格安スマホ
・ahamo
・Y!mobile
・UQモバイル
・mineo:eo光ネットを利用し、預金口座振替のお支払いの方のみ
・OCNモバイルONE
・BIGLOBEモバイル
デメリット10.数日スマホが使えないことも・・・
店頭で手続きをする場合は契約すると即日使えるようになります。
しかし、格安スマホの場合は自宅にネットで契約後、SIMカードが自宅に届くまでスマホが使えなくなることがあります。
”即日MNP”ができる格安スマホを選ぶとスマホが使えない期間が発生せずにMNPすることができるので、契約の前に確認するようにしましょう!
また、店舗で契約手続きができれば、そのままMNPを行うこともできますので、不安な方は店舗がある格安スマホを選ぶと安心です。
格安スマホのメリット
デメリットを10選紹介しましたが、デメリット以上の魅力があることから、格安スマホを使用している方が増えています!
格安スマホを利用するメリットを紹介します。
メリット1.料金が安い
とにかく格安スマホにする1番の理由は料金が安いという方が多いのではないでしょうか?
docomoやau、SoftBankでは最低料金のプランで契約しても5,000円ほど掛かってしまうことが多いですよね。
ある程度のデータ量を使うプランを契約をすると毎月1万円ほどかかることも・・・。
しかし、格安スマホは”格安”って名前の通り本当に安いです。
最低料金のプランだと1,000円せずに利用することができるものが多く、多くの方は3,000円程度で不便なく利用することができるのが格安スマホのメリットです。
メリット2.端末をそのまま使える
もし今使用しているスマホがSIMフリーやSIMロック解除をしていない場合であっても、同じ回線を使用している格安スマホであれば、そのまま利用することができます。
今、SoftBankを利用していれば、SoftBank回線を使用している格安スマホを契約すると今使用しているスマホをそのまま使えます。
もちろん、SIMフリーやSIMロックを解除済みのスマホであれば、どこの回線かを考えなくても乗り換えすることができます。
元々安いプランが多い格安スマホで、さらに機種代がかからなければ本当に毎月の料金が安くなるので、毎月の通信量を抑えたいという方におすすめです。
メリット3.プランがシンプルでわかりやすい
docomoやau、SoftBankの料金は複雑でわかりにくいことが多いです。
店頭で説明された時は理解していたはずなのに、家に帰ってから確認したら、よくわからなくなってしまっていることも・・・。
格安スマホはオンラインでの申し込みがメインのため、ネットを見るだけでわかりやすい料金プランになっていることが多いです。
プランの変更もネットで簡単にできるのもいいですよね!
通話し放題などのオプションも利用状況に応じて変更を行うこともできます。
メリット4.契約期間に縛りがない
docomoやau、SoftBankは2年間といった契約期間がありますよね。
2年経たずに解約しようと思うと違約金が発生してしまうので、気軽に他の会社に変更するのをためらうことも。
しかし、格安スマホは契約期間がないものが多く、数ヶ月で解約しても違約金が発生しないことが多いのがメリットです。
通信速度に問題があったり、他の会社のキャンペーンを利用したいと思ったりした時に気軽に変更することができます!
まとめ:格安スマホがおすすめな人
最後に、格安スマホがおすすめな方はこちら
・毎月の通信量をもっと安くしたい
・毎月の使用量が少ない
・通話時間が短い
格安スマホに乗り換えると料金が安くなることが魅力ですが、やはり通信速度などのデメリットがあります。
ですが、それぞれのデメリットをカバーしている格安スマホもありますので、ぜひご自身に合った格安スマホを探して格安スマホデビューしてみてください!