2022年9月にiPhone14が発売されると噂されています。
現行のiPhoneからどのようなアップグレードが行われるのかを気にする声は多く、発表までさまざまな憶測が飛び交います。
特に、iPhoneのUSB-C搭載は注目されるポイントの1つ。
欧州連合(EU)がスマートフォンやタブレットといった電子機器の充電端子を「USB Type-C」に統一することで合意した背景もあり、iPhoneがUSB-Cになる将来も遠くはありません。
この記事では、iPhone14にUSB-Cが搭載されるのか否かについて最新情報を解剖しながら紹介します。
iPhone14にUSB-Cが搭載される可能性は低い
iPhone14の最新情報を調査したところ、iPhone14にUSB-Cが搭載される可能性は低いと分かりました。
Appleはこれまで同様にiPhone14ではLightningを継続する考えです。
しかし、2022年4月にEUの執行機関である欧州委員会は「USB-C Type-C法案」(スマートフォンなどの充電方法をUSB-Cに統一することを義務付ける法案)を可決した背景があります。
法案があるにも関わらずAppleがLightningを継続するのは考えにくく、iPhone14の次期モデルである iPhone15でUSB-Cが搭載されると噂されています。
実際に、Apple製品について詳しいアナリストのミンチー・クオ氏は「iPhone15シリーズにおいて外部接続端子がLightning端子からUSB-C端子に変更される」と予想。
1. Portless iPhone may cause more problems due to current limitations of wireless technologies & the immature MagSafe ecosystem.
2. Other Lightning port products (e.g., AirPods, Magic Keyboard/Trackpad/Mouse, MagSafe Battery) would also switch to USB-C in the foreseeable future. https://t.co/KD14TgBmtr— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) May 15, 2022
一方でiPhone15はLightning継続で 、iPhone15 Pro以上のモデルでUSB-Cが搭載されるとの声もあります。
iPhone 15: Lightning
iPhone 15 Pro: USB-CiPhone 16: USB-C
iPhone 16 Pro: USB-C or portlessLightning is coming to an end.
— LeaksApplePro (@LeaksApplePro) June 7, 2022
いずれにしてもiPhone14にUSB-Cが搭載される可能性は低いです。
次章では、iPhone14にUSB-Cが搭載されない理由について見ていきましょう。
iPhone14にUSB-Cが搭載されない理由
iPhone14にUSB-Cが搭載されないと予想される理由は、以下の2つです。
- ライセンス収益が得られなくなる
- MagSafeに移行を検討している
それぞれを詳しく見ていきましょう。
①ライセンス収益が得られなくなる
AppleはUSB-Cを搭載することで、MFi(Made for iPhone)プログラムによる収益が得られなくなるのを懸念していると考えられます。
MFiプログラムとは、Appleがサードパーティー製アクセサリーに互換性を保証する制度。
Lightningポートや充電スタンドを搭載した製品を販売するサードパーティーから、Appleはライセンス料を請求できるため、USB-Cへ移行すると一部の収益を断つことになります。
現状、その収入源を断つ予定はないというのがAppleの考えです。
②MagSafeに移行を検討している
AppleはMagSafe(背面でのワイヤレス充電)経由でデータ転送ができたり、充電ができたりするポートレスのiPhone移行を検討しています。
MagSafe規格を採用するサードパーティーからもライセンス料が請求できるためです。
既にiPhone12やiPhone13ではMagSafeでのワイヤレス充電も可能です。
しかし、この点はEUの「USB-C Type-C法案」により検討の余地があると考えられます。
USB-C Type-C法案がなければAppleはMagSafe化に一直線だったと予想されますが、iPhone15ではUSB-Cが搭載されるという噂から、近い将来USB-Cへの完全移行が考えられますね。
iPhoneにUSB-Cはいつから導入される?
2023年に発売されると噂される、iPhone15にUSB-Cが導入されるとの予想です。
アナリストのミンチー・クオ氏が、Lightning端子を搭載するAiPodsシリーズや、Magic KeyboardなどのアクセサリーもiPhone15シリーズに続き、外部接続端子がUSB-C端子に変更されるとの予想をTwitterに投稿しています。
MagSafeへの移行も議題にありますが、外部接続端子を廃したポートレスiPhoneは既存のワイヤレス接続技術で多くの問題を引き起こす可能性があるとの見方から、完全移行まで至らないと言われています。
iPhone以外でUSB-Cが導入される可能性の高い製品
iPhone15にUSB-Cが導入されることにより、以下のApple製品もUSB-C端子に切り替わる予想です。
- iPad(第10世代)
- AirPods Pro(第2世代)
- MagSafeバッテリーパックや周辺機器
最終的には、MagSafeバッテリーパックやMagic Mouse、Magic Trackpad、Magic Keyboardなどの周辺機器もUSB-C端子が採用されるでしょう。
iPhoneにUSB-Cが搭載されるメリット
iPhoneのUSB-C搭載は以前から望まれていますが、具体的なメリットは以下の3つです。
- 他社の製品ともケーブルを統一できる
- 充電速度が上がる
- データ転送速度が上がる
iPhoneがUSB-C搭載となれば、Apple製品だけでなく他社製品ともケーブルを統一できます。
iPhoneを含めてケーブルを統一できるは大きなメリットです。
また、現行のLightningは規格の古さから充電やデータ転送が遅いと言われており、USB-C搭載によって充電・データ転送速度が上がります。
ゴリゴリの合理主義者なので、指紋認証がない、しかもコード利権のためにUSB-Cより劣るLightning端子を携えたiPhoneを使う意味がわからない。
利益のために性能を犠牲にしてしまってる時点で、あの頃憧れたAppleはもういない。
— マギ (@IawIasteall) August 8, 2022
iPhoneをさらに売る方法
充電端子をUSB-Cにする— 寄道ジドー@Jumpking系Vtuber (@yorimitijido) August 9, 2022
実際にUSB-C搭載を望む声は多くあります。
iPhoneにUSB-Cが搭載されれば、これまで以上に生活で便利なアイテムになるのは間違いありません。
iPhoneにUSB-Cが搭載されるデメリット
iPhoneにUSB-Cが搭載されるデメリットを強いて挙げるとすれば、以下の2点です。
- Lightningケーブルが使えなくなる
- 一部のApple製品で専用のアダプターが必要になる
特に大きなデメリットはなく、Apple製品によっては専用のアダプターが必要になるくらいです。
この点も、新型のApple製品が発売されるごとに解消できるでしょう。
例えば、現在発売されているAirPods ProはLightningポートでの充電しかできませんが、次世代のAirPods Pro(第2世代)からはUSB-Cが搭載されると言われています。
iPhone15を購入してAirPods Proを使い続けるのであればLightningとUSB-C用で2本のケーブルが必要ですが、AirPods Pro(第2世代)に買い換えればケーブルは1本で済みます。
まとめ
iPhone14はUSB-Cが搭載されると期待されていましたが、その可能性は低いと考えられます。
ライセンス収益を断つことへの懸念やMagSafeへの完全移行などいくつかの理由があり、Apple社としても現時点ではUSB-C端子への移行は適したタイミングではないと考えているのでしょう。
しかし、EUがスマートフォンやタブレットといった電子機器の充電端子を「USB Type-C」に統一することで合意した背景もあり、近い将来iPhoneのUSB-C移行も予想されます。
実際に、2023年に発売予定のiPhone15にはUSB-Cが導入されるとの声もあります。
Appleからの発表を期待して待ちましょう。
この他、iPhone14に関する最新情報は別ページで随時更新していきます。